12月8日、広島市で行われたシンポジウム「外国人女性の孤立出産問題を考える」に行ってきました。
基調講演は上智大学の田中雅子教授で「実習生や留学生の『産む/産まない』の自己決定を支える:支援者が知っておくべきこと」についてお話をされました。
広島は言うに及ばず岡山でも孤立出産による事件がありました。
実習生などは特に仕事に支障がでるためか、妊娠をしないように言われるケースが多いようです。本来、人は労働者である前にひとりの人間であり、妊娠出産は人としての権利であるはずなのに、それが守られていません。
表に出る話は氷山の一角で、実は知られていない事例がたくさんあるということも、その後岡山に戻ってから留学生によく接する人からも聞きました。
私の周りにいるのはコックさんが多いので(最近は留学生にも知り合いが増えたけど)家族滞在で来ている奥さんは、妊娠したら出産は当たり前で、産むための情報は割といきわたっています。でも産まない方の情報ってあんまりないかもと改めて気づかされたシンポジウムでした。
話題が話題だからみんなおおっぴらに話ししないだろうし。
最近こそっと聞いた話ではネパール男子がベトナムの彼女(?)に赤ちゃんができちゃって、どうしよ!ってなった時に結局は産めないからって彼女がベトナムからそういう?薬を取り寄せて(それもいいのかどうか微妙)血にして??流した???って言っていて、私には情報量多すぎて処理しきれなくなってしまいました。
相談してきたネパール男子は偉いと思うのだけど、日本では産めないっていう選択をしてしまうその状況が、聞いていて辛い。
さらに「まあ、自分の国に奥さんいる人もいるし、そう言う人は日本にいる彼女に赤ちゃんできたら困るよね。」っていう別の話も耳に入ってきて、なにをどうしたらいいのかわからなくなってきてしまいました。正論ばかり唱えてもだめだということはわかりました。
いろんなことが日本の法律って実情にそぐわなくなってきている感があります。地方社会で多文化共生社会は実現できるんでしょうか。。。
(写真は田中先生。お会いするのは2度目)