先週の話。
11月28日に岡山市外国人市民会議を傍聴に行きました。
7期目の今期もいよいよラストスパート。年明けに市長に提出する予定の提言書のまとめに入っていました。
提言の柱は3つ。「やさしい多文化共生の環境づくり」と「専門的な相談についての情報提供」そして「留学生の就職支援」となりそうです。
ひとつめの「やさしい多文化共生の環境づくり」では、外国にルーツのある子どもたちの文化的背景に配慮した学習の機会をつくるために、まずは教職員の研修が発生する模様。ただでさえ学校の先生はやることてんこ盛りで時間がないのに、さらに研修を増やすって不安しかないんだけど、大丈夫なのかな。
学校によっては積極的に国際理解講座なる出前講座をじょうずに利用したりしているけど、すべての学校じゃないからなあ。学校によってばらつきがあるのもどうかと思うけど、実際にはどうなるんだろうか。。
ふたつめの「専門的な相談についての情報提供」は、いろんな団体、企業、行政が多言語での情報提供をしているけれど、それをまず知らない人が多いというのが問題ということで、どうやって周知するかが今後の課題になりそうです。
最後の「留学生の就職支援」はここへきて留学生対象の就職セミナーが増えてきているけど、どうやって企業と留学生のマッチング成功率を高めるかが重要になってきそうです。
本音を言ったら岡山の企業が都会と同等かそれ以上の賃金を提示するのであれば、留学生だってわざわざ引っ越しなどしないわけで、そこまでの覚悟が企業側にあるのかどうかが試されそう。留学生側には日本語だけではなく、日本的なルールも覚えてもらいたいし、なおかつある程度は従ってもらわないといけないわけで、こちらもまだまだ前途多難の様子です。
ちなみに資料に添付してあった市内外国人市民数は24年9月でネパール698人になっていた。ほんの数年前は県内400人だったのに随分と増えたもんです。3月には転出も増えるんだろうけど、今後それを補う分の転入があるかどうかがキーといえそう。
写真は外国人市民会議の委員長ユンさん。彼女とのつきあい?も10年選手になり、私もずいぶんと岡山での人脈?が増えたものだとひとりで感慨深く思ったのでした。